作業台から見る僕の汚れた春、札幌。

掛け持ちの探検部で北海道中を歩いていることもあって最近の雪解けとふきのとうの成長には眼を見張るものが有る。北海道にも春は来るのだ。春は朗らかな陽気の季節、新風の季節、そして様々なものが白日のもととなる季節である。僕は春の予感を溶けゆく雪原で感じ、訪れを作業台で待っていた。

新入生の歓迎のために教養棟に行くと脈絡なく同輩に、作業にもっと出ろとお叱りを受けた。目ですがりついたが残酷なくらいゆるぎない瞳で見返され、たじろいだ。ついに僕の作業量の極端な少なさが明るみに引っ張りだされたわけである。入部した1年生からは僕が一人だけこのサークルで意識を異にしていると指摘された。たしかにほとんどだれも僕が振舞おうとした得体のしれない飲み物を飲もうとはしなかったし、吉田拓郎に同調もしなかった。僕のヤギに対する考え方ヤギ観を理解してくれる人はいなかったし、みんなのヤギ観も理解できなかった。なかなか慧眼である。
新入生は我々にとって新しい風となろう。説明会への参加人数は多く、多数の新人が見込めるのではないだろうか。しかしそうなれば僕の仕事も簡単に取られてしまうかも知れないという不安とも期待とも分からない予感に身震いし、自宅に逃げ帰るために脱いでいた上着に袖を通した。外から吹く風はぬくぬくとくすぶっている僕には冷たいかも知れない。
とは言え、いまのところ好天も好転も訪れない。春も本番ではないのだろう。まだ春の日差しにも挽回と打開の機会にも恵まれていないのだ。早く、春よ、はるよ、だれか、まだ僕は、
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